介護士が意識しておきたいこと「NGな言葉遣いもある」

見直そう、介護士の言葉遣い
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やってはいけないNGな言葉遣い

よく見られる間違った言葉遣い

正しい言葉遣いを意識するなら、使ってはいけない、間違った言葉遣いにならないように気をつけなければなりません。特に注意したい言葉遣いについて以下にまとめていますので、参考にしてください。

よく見られる間違った言葉遣い

上から目線

介護する側だから、と自分のほうが利用者よりも優れていると考えている人もいます。しかし、「○○してあげましょう」と利用者に上から目線で話しかけるのは間違っています。介護士は利用者に寄り添った目線で接しなければなりません。傲慢な態度で接するのはNGです。

上から目線

子どもに接するような口調

介護現場で働いていると「たっちしてください」「お利口さん」などのように子どもに接しているような言葉が聞こえてきますが、相手は自分よりも年齢が上で様々な経験を積んできている人たちです。そのような人に対して子どもに話すような言葉遣い(幼児語)は適切ではありません。同様の理由で、タメ口も控えるべきだとされています。
利用者は日常生活に必要な介助を受けているだけで子どもではありません。そのように話しかけられると気分を害してしまいます。優しい口調で話しかけたい気持ちはわかりますが、幼児語にならないように気をつけましょう。

子どもに接するような口調

命令口調

「早くしなさい」「ちゃんとしなさい」などの命令口調もふさわしい言葉遣いではありません。簡単なフレーズですが威圧感を与えてしまうので、利用者が緊張したり、叱られていると受け取られたりする可能性があります。また、「○○してください」という丁寧語も相手の行動を制限する言葉になるので注意が必要です。

命令口調

過剰な敬語

幼児語やタメ口を避けるためについ過剰な敬語を使ってしまう人もいます。たとえば、「かしこまりました。少しお時間を頂戴できますか」などです。非常に丁寧な言い回しですが意味が伝わりにくくなります。よそよそしく冷たい印象も与えてしまうので、過剰な敬語は避け、ソフトで丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

過剰な敬語

名前やニックネーム

距離を縮めようと「○○ちゃん」と名前やニックネームで呼ぶ人もいますが、効果的な方法とは言えません。利用者やその家族からすると不躾な言い方に聞こえ、心証を悪くしてしまうからです。名前やニックネームではなく、「○○さん」と本名で呼びましょう。

名前やニックネーム

侮辱的な表現は禁物

「ボケ」「ヨボヨボ」など利用者の人格を侮辱するような表現も絶対に使ってはいけません。本人やその家族の前だけでなく、スタッフ同士の会話でも使わないように気をつけてください。

侮辱的な表現は禁物

日常生活でも役立つ会話術

クッション言葉を活用する

スムーズにコミュニケーションを取りたいならクッション言葉を活用するといいでしょう。言葉のニュアンスが柔らかくなるので、相手に不快感を与えずに自分の本音を上手に伝えることができます。

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